背景
Globe Electronics社は、海上での積極的安全性を専門にしたエンジニアリングおよびR&D企業で、仕様に合わせた特殊な船上電子製品の調査・開発から、プロトタイプ、試作、量産までの幅広いサービスを提供しています。データ収集と処理、船上情報システム、衛星利用測位システムを専門に取り扱うGlobe Electronics社は、海事セクターで多くの仕事を取り進めていますが、テレビの制作、航空電子工学、輸送などでも活躍しています。
OP GLOBEグループの子会社として、Globe Electronics社は、流通と物流分野でグループの専門知識にサポートされています。さらに、Globe Electronics社は、水産物のフランスにおける特約販売店でもあります。
柔軟で信頼できるソリューションの構築
海事セクターにおいては、Globe Electronics社は、乗組員の安全性を保証するため、カスタマにより先進的、革新的なソリューション提供に努めています。こうした目的のもと、同社は落水検知システムの開発というアイデアを持っていました。この安全システムは、世界中のすべての大きさの船に適合しなければなりませんでした。したがって、システムは世界的な周波数で動作し、ネットワーク化されることが必要となりました。
「Sea Beltは、海の安全を実現する革新的なソリューションです。本製品を可能な限り効率化するため、私たちは送信機ユニットのネットワーキングが確保できる信頼性の高く高性能のワイヤレスコネクティビティシステムを探し求めました」と、Globe Electronics社の技術部長であるジャン‐クロード・バレンチノ氏は話しています。
有効な選択肢を検討した後、Globe Electronics社は、信頼性、機能性、低消費電力、適応と拡張の適切性から、Digi のXBee 802.15.4組込みRFモジュールを選びました。
DigiのXBee 802.15.4モジュールは、機器に組み込まれてワイヤレスコネクティビティを提供します。本モジュールは、迅速なネットワーク管理および、ポイント・ツー・マルチポイントとポイント・ツー・ポイントの両方を実現するIEEE802.15.4プロトコルを採用しています。ローレイテンシーや予測可能な通信タイミングを要する高度なアプリケーション向けに開発されたものです。
「Sea Beltシステムは世界中で使えなければならないため、私たちには汎用的な周波数で動作するシステムが必要でした。それで、Digiが設計したXBee 802.15.4の採用を決めたのです」と、バレンチノ氏は話しています。
複数のインタフェースを備えたネットワークプロトコルをベースにしたGlobe Electronics社考案のこのシステムは、絶えずネットワークをスキャンするスキャナ(船によって決定される)で構成され、ネットワーク終端位置にあるすべての機器 (例えば、各乗組員が装着する受信機) の存在を絶えずチェックします。送信機のどれかが不在だった場合、システムは音声や視覚的なアラートを送ることができ、船のエンジンを停止させます。
RabbitCore RCM4100モジュールなどの相互接続ユニットにより、本システムは、遭難メッセージなど、予め定められた他の一連の動作を起こすために用いることも可能です。
「Rabbitコアモジュールによって、私たちは、船のモーター停止、警告や遭難信号の送信など、多くの機能を製品に統合することで性能を拡張することができました。これらの機能は、Sea Beltに新の付加価値を提供するものです」(バレンチノ氏)。
2009年11月からSea Beltという名称で市場に投入されたこの製品は、当面は、漁船と遊覧船を対象にしています。2009年11月にアムステルダムで開催された舶用機器の展示会、Marine Equipment Trade Show(METS)ではGlobe Electronics社の旗艦製品となりました。現在、商船で承認された世界唯一の製品です。
「Digiのソリューションは、Sea Beltの品質に極めて重要な役割を果たしました。今回の成功は、私たちのニーズに対して十分な理解を示したセールススタッフのサポートのおかげもあるでしょう」(バレンチノ氏)。


