Digi Delivers Superior Smart Metering Solution in India
2012年7月、インドで世界史上最大の停電が発生し、およそ7億人が2日間電気のない生活を強いられました。広範囲の停電も珍しくないインドでは、全国でスマートグリッドとスマートメーターの普及をさらに推進し、正確なレポート機能と変圧器の過負荷防止を実現する必要性が改めて注目されました。
winAMR Systemsはインドのスマートメーターソリューションプロバイダとして、革新的で効率の高い計測・通信ソリューションを世界各国の公共インフラ部門に提供しています。winAMRのスマートメーターソリューションはグリッドの効率を高め、自動化を促進してコスト削減と品質向上を実現し、消費者と公共インフラ部門の相互通信を可能にするため、エネルギー需要が高まり続けるインドにおいて、消費者にもインフラ部門にもメリットがあります。インフラ部門にもたらされるメリットには、ビジネスの機動性、デマンドサイドマネジメント、収益確保、エネルギーガバナンスなどが挙げられます。
ビジネスの課題
5年前、winAMRは電力線通信(PLC)をスマートメーターソリューションに利用していました。ところが、この方法ではRFメッシュでのデータ通信の精度と認証に関して制約が生じることが明らかになりました。
winAMR Systems社研究開発担当副社長Narasimha Murthy ANS氏は次のように振り返ります。「当社が必要としていたのは、標準運用プロトコルを使用し、APIモードなどのモジュールとのユーザーフレンドリーなインタフェースを搭載し、同時に消費電力も低減するようなスマートグリッドソリューションでした。また、リモートメーター操作、ピークロード管理、停電管理、電力品質管理、エネルギー監査、分散発電(マイクログリッド)機能に対応するソリューションであることも重要です。マイクログリッド機能には、自動メーター読み取り、ロードバランシング、エネルギー監査をフェーズ全体で実行できることも求められます。マルチキャスティング機能の導入も不可欠でした」。
ソリューション
さまざまなオプションを調査した後、winAMRは DigiのXBee® RFモジュール (XBee ZNet 2.5およびXBee-PRO® ZNet 2.5)を選択しました。PLCと比較して精度の向上や認証といった多くのメリットがあった点が決め手となりました。入手しやすく信頼性が高いZigBeeスタックと使いやすいコンフィグレーションツールが揃ったこのモジュールは、プログラミング・設計・テストに要する時間を大幅に短縮するため、市場投入の前倒しを実現できます。
「Digiのソリューションは使いやすく、セットアップが簡単で、標準運用プロトコルを採用できるうえ、消費電力も低いというメリットがあります。また、販売チームと技術チームのサポートが充実しているので大変助かりました」とNarasimha Murthy氏は言います。
このソリューションによって、運用の制御、効率/効果のモニタリング、リソースの合理化、柔軟な料金設定(使用時間/使用時間帯)、グリッドの最適化、分散容量の強化、エネルギー監査、資産の資本化の削減などを通じて、winAMRは競合他社を一歩リードしています。他にも、正確なエネルギー使用情報へのリアルタイムアクセス、エネルギー消費デバイスのリアルタイム制御、消費電力の低減、対コスト効果といった利点があります。
成果
GSM/GPRS接続に対応した各ネットワークとデータ集信ユニットの1台ずつにZigBeeベースのXBeeモジュールを利用することにより、winAMRはすべてのデータをバックエンドサーバーにプッシュできます。これにより運用コストの削減とGSM/GPRSを利用した優れた通信が可能になります。
さらに、各メーターにSIMカードを挿入する必要がなくなったため、ワイヤレスキャリアへ支払う月々の料金が大幅に削減されました。以前のソリューションではSIMカードの利用料金がメーター1000台あたり月7万ルピー(カード1枚あたり70ルピー)もかかっていました。それがDigiのソリューションによって1000台あたり月2,300ルピーにまで下がりました。
「コストの削減(過去5年間でメーター1000台あたり406.2万ルピー)と精度の向上を実現できたので、Digiのソリューションには大変満足しています」とNarasimha Murthy氏は言います。「Digi製品の採用によって、非常に堅牢なソリューションを提供することができるため、競合他社に先んじることができます。他のソリューションとの統合/インタフェースも簡単で、お客様にはハイブリッド通信という選択肢も提供できるようになりました。」