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Customer Stories / Digiのゲートウェイが森林火災の早期検知システムを実現

Digiのゲートウェイが森林火災の早期検知システムを実現

「火災は住宅や財産、そして人命を脅かします。立ち向かうには、これしかないという最善策が必要です。当社がDigiを選んだのは、配備が簡単で信頼性が非常に高いからです。」
- Firebreak Canada社およびFirebreak USA社の社長兼CEO
フランクO.ホールマン氏

Digi Gateways Enable Wildfire Early Detection System

Firebreak USA社は、周辺山火事検知システムのリーディングメーカーです。同社のFirePosse™システムは、山火事を検知して市町村の自治体や地域住民に通報することで、家や財産、人々を護ります。

ビジネスの課題

FirePosseシステムは、有線データ通信が利用できない遠隔地に配備されます。Firebreak社では以前、FirePosseシステムの接続にサテライト(衛星通信)テクノロジーを利用していましたが、期待される通信速度を達成できず、自治体に警報が届くのに1時間もかかってしまうことさえありました。早期検知がきわめて重要な火災予防においては致命的な欠点です。また、衛星通信では対応できないエリアが多いことも課題でした。

Firebreak Canada社およびFirebreak USA社の社長兼CEOであるフランク・O・ホールマン氏は次のように話しています。「以前のシステムではコネクティビティの問題が多すぎて、製品の販売にかけるべき時間が不具合の修正にとられてしまうようなありさまでした。ですから、堅牢性と信頼性の高いソリューションを求めていたのです」。

ソリューション

Firebreak社は、新しいシステムのコネクティビティを実現するパートナーとしてDigiを選び、ConnectPort® X4ゲートウェイ と XBee® ZB モジュールを導入しました。XBee ZBモジュールによって火災検知器をConnectPort X4ゲートウェイに接続し、ゲートウェイからセルラーまたはサテライト経由でセンサ情報がリアルタイムでネットワークに同報されます。警報を自治体や土地所有者などの個人に通知するよう設定するのも簡単です。Digiのパブリッククラウドを利用したPaas (platform-as-a-service) であるDigi Device Cloud を使用すれば、情報を企業のバックエンドシステムに容易に統合できます。今では火事発生から数秒以内に自治体が警報を受信できるようになりました。

Device Cloudプラットフォームを使用するFirePosseシステムは、各カスタマの独自のニーズに対応するよう容易にコンフィグレーションできます。例えば、アラーム発報時にボランティア消防隊員の携帯電話やポケベルに警報を直接送信することができます。また、プログラミングによってさまざまな設定ができるので、特定の消防士や自治体の職員、地域住民に火災をリアルタイムで通知することも可能です。火災が発生すると、FirePosseシステムから消防署や警察署に警報が送信され、署の司令センターや車載コンピュータ、PDAにはリアルタイムで火災マップとデータ可視化が送信されます。こうしたデータを基に、消防士は自らを危険にさらすような風向きの変化があれば、そのエリアから退避することができます。

ホールマン氏は、「Device Cloud導入前は、警報はまず当社が受信し、当社から各方面へ拡散しなければなりませんでした。Device Cloud導入後は、カスタマの設備機器がDevice Cloud上でセキュアにホスティングされているので、当社は機器を容易にモニタリングできるうえ、サーバーを維持する必要もありません。私たちの考えも及ばないようなリソースを持っている会社が機器をバックアップしてくれているというのは安心感があります。問題が発生しても迅速に復旧するだろうということも確信しています」と話しています。

Digi製品とDevice CloudのWebベースサービスは、カスタマのニーズに応じたシステムの拡張と修正も可能にします。例えば、人目に付かない場所での薬物の取引や乱用が懸念されている州立公園では、園内のネットワークにカメラを追加設置して監視をしたり、石油やガスを利用する現場でパイプライン設備の監視に使用したり、といったことが可能です。

成果

「火災は住宅や財産、そして人命を脅かします。立ち向かうには、これしかないという最善策が必要です。当社がDigiを選んだのは、配備が簡単で信頼性が非常に高いからです。今では既成のソリューションをカスタマに提供できます。カスタマから通信システム要件や使用する無線周波数の情報を得て、Digiから適切なモジュールを入手し、カスタマのシステムを稼働するまで、ほんの数日でできるのです」とホールマン氏は話しています。

新しいFirebreakのシステムは、現場でノートPCを使用してモジュールをプログラムでき、システムを確立してしまえばDevice Cloudのおかげでシステムコンフィグレーションも簡単にできます。

ホールマン氏はインタビューの締めくくりに、Digiのトップクラスのテクニカルサポートとカスタマサポートを高く評価しました。「私は製品開発に長年携わってきましたが、技術ベンダーからこれだけのレベルのサポートを受けたことはありません。火災検知のアイデアを相談しても、他のベンダーなら『必要なテクノロジーを選んでください』と言って、それに合う製品を送ってくるだけです。Digiは私が何をしたいかを訊いて、ソリューションの開発に協力してくれました。Digiはさまざまなアイデアを提案してくれ、この製品の開発パートナーとして共に進んできました。Digiが提供してくれたサポートは、私がこれまでにどんなテクノロジープロバイダーからも受けたことのないレベルのものです。このサポートがあったからこそ、以前はアプローチできなかった組織にアプローチし、契約を獲得することができました」。

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