ElectriCities、LTEの運用効率化により数万ドルを削減

ElectriCities はノースカロライナ州、サウスカロライナ州、バージニア州の90の地方自治体会員と120万人の顧客を対象に、カスタマーサービス、安全講習、緊急時と技術面での支援、対政府活動と法的サービス、通信を提供しています。

また、ノースカロライナ自治体第一電力局（NCMPA1）とノースカロライナ東部自治体電力局（NCEMPA）にマネジメントサービスも提供しています。

ビジネスの課題

ElectriCitiesは、会員の電気・ガス・水道に対する総合通信管理サービスを提供するため、数千平方キロメートルにおよぶ対象地域において各種メーターや遠隔測定機器からデータを収集する複雑なネットワークを維持運営しています。従来の56kの銅線回路を各地に設置するには莫大な費用が掛かり、落雷による損害のリスクも高まります。光ファイバーなどの代替通信手段は、落雷のリスクは低減できますがコストが法外であることに変わりはなく、各地で必要となる周波数は比較的限られることを考えれば過剰投資でもあります。

ソリューション

発電機とコントロールキャビネットにWR31を収容して発電機の制御を行い、WR21で各種メーターの通信を行います。現場に設置されているメーターが多種多様であることと、信頼性が高くセキュアなメーターポーリングデータ通信が必要であることを考慮すると、ElectriCitiesが求めるのは、頻繁にメーターを読み取るためにネットワーク接続を維持できる信頼性と、Schneider、Itron、JEMStar、SELなど各メーカーの装置との通信をサポートできる柔軟性を備えたLTEソリューションでした。

Digi InternationalのTransPort WR31 LTEルータは、VPN性能とHALT試験によって実現した信頼性と柔軟性の最適な組み合わせをElectriCitiesに提供し、5年間の保証も付いています。ソフトウェア定義のマルチキャリアサポートによって、同じWR31ユニットでVerizon、AT&T、および他のすべての北米LTEキャリアに対応できます。

成果

ElectriCitiesは、インテリジェント4G LTEルータDigi TransPort® WR31とコンパクトで低コストな3G/4G LTE M2Mエンタープライズルータ、Digi TransPort® WR21の採用により、遠隔測定の費用を年間30万ドル以上削減しました。現場のサブステーションメーターや発電機に関するリアルタイムデータを取得できる上、Digi LTEルータは従来のセルラーモデムより安定したVPN接続を維持できます。

Digi International社のテクノロジーを採用することで、ネットワークの重要分野でのコスト削減につながりました。例えば、ワイヤレスルータの採用により年間の落雷対策コストは現場あたり2万ドルも削減されました。トラブルシューティングや機器の修理にかかる作業時間が短縮され、メンテナンス契約も縮小できたため、さらに現場あたり年間3万ドルを削減できました。

ElectriCitiesは信頼性と効率を高めた管理・通信サービスを広大な対応地域に提供できるようになり、自治体会員や顧客へのサービスの改善と拡大につながりました。