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Customer Stories / 4万台のDigi XBeeコネクテッドメーターがCAS顧客の省エネに貢献

マッキナ社、自動車向けオープンソース開発プラットフォームのコネクティビティにDigi XBee Cellularを採用


「基本機能はすべてDigiに任せられるので、こちらはクリエイティビティを発揮して高度なソリューションの構築に専念できます。Digiの製品は届いた瞬間から内蔵コネクティビティを実現してくれました。とにかく素晴らしい性能です」
- マッキナ社アール・シャープ氏

自動車とコンピュータの世界が急速に歩み寄っているのは誰の目にも明らかです。21世紀は自動車の製造、メンテナンス、運転の方法を大きく変える新しいイノベーションが生まれるチャンスにあふれています。従兄弟のアール・シャープ氏とジョシュ・シャープ氏が設立した マッキナ社 は、こうした新しいスマートカーに搭載する端末向けの自動車用ファームウェアとソフトウェアと急成長しているアフターマーケットに共通する部分に着目した新興企業です。テレマティクスから予知保全や車両回収まで、あらゆる分野に対応しています。

マッキナ社のルーツは、シャープ氏らが数人の友人とはじめたフォード・コントゥアを電気自動車に変身させようというプロジェクトに遡ります。ガソリンエンジンと燃料タンクを取り外して電動モーターとバッテリーを搭載しましたが、メンバーはすぐに、最大の障害は車内の多様なコンピュータとの通信にあることに気付きました。たとえば、オートマのギアチェンジの方法を変更する、燃料ゲージをバッテリー残量表示に変更するといった修正を行おうとしましたが、現在の自動車用コンピュータは閉鎖的で非公開のため、そうした取り組みの妨げになりました。

斬新な自動車エレクトロニクスが自動車コントロールセンターの鍵を開ける

やがてシャープ氏らが描き出したソリューションは、電気自動車プロジェクトだけではなく、より一般的な用途に向けたものになりました。アール・シャープ氏は次のように語ります。「自動車エレクトロニクスの高度化は成長を続けており、多くの市場参加者の関心を集めています。配車担当者は各車両に搭載した端末を使って、その車両の動き、速度、位置、稼働時間といったさまざまな指標を追跡できます。保険会社なら同様の端末で運転手が示した運転履歴を元に保険内容をカスタマイズできます。あるいは、十代のドライバーが安全運転をしているか保護者が確認したり、エアバッグや非常灯が作動した場合にGPSで場所をテキスト通知したりできる安全端末を提供することもできます」。

しかし、自動車はメーカーや車種があまりに多いため、端末メーカーは車種ごとに異なるファームウェアとソフトウェアのアーキテクチャに合わせて膨大な数のバージョンを作らなければならず、それがネックになっていました。この課題に対応するため、マッキナ社は自動車用端末の設計を劇的に簡略化するという使命を掲げて誕生しました。そうして生まれたのが、メーカー・車種を問わずあらゆる車両に対応する単一の汎用オープンソースハードウェア/ソフトウェアインターフェイスM2です。

最高技術責任者(CTO)のジョシュ・シャープ氏は次のように説明します。「当社のビジョンは『1対多』インタフェースを提供することでした。データベースの世界ではミドルウェアと呼ばれるものです。端末メーカーは当社の基板に対して1つのインタフェースで1つの端末を作り、当社が数百種類の車両への統合を行います。いわばマッキナ社は自動車のコントロールセンターのロックを解除するキーなのです。パートナーになれば、マッキナ社を利用して自動車に変更を加えることも、微調整することも可能です。耳障りなガンガンという音を止めるといった単純なプロジェクトから、馬力や燃費の向上といった複雑なアップグレードまで、なんでもできるようになります」。

「ただし、マッキナ社の製品はまっさらなキーとして届きます。キーを作り出すのはお客様自身です。キーを作るためにリバースエンジニアリングを利用したり、コードを書いたり、とにかくいじくってみたりしながら方法を見つけるのはやりがいのある楽しい作業です。当社がオープンソースプラットフォームとして作った理由はそこにあります。自動車を趣味とする一般の方、熱烈な愛好家、自動車業界の専門家までを対象とする一大コミュニティに訴えかけることができるからです」。

組込型セルラーコネクティビティで開発を促進

今日のほぼすべての高度技術がそうであるように、マッキナ社の革新的なM2の成功にはコネクティビティが重要な役割を果たしています。シャープ氏らはスモールフットプリントかつ手頃な価格帯で4G LTEを提供するソリューションとしてDigiを選び、最終的に Digi XBee® セルラー組込みモデム を採用しました。

Digiによって、マッキナ社と同社の顧客は最先端の4Gセルラーテクノロジーを自社の端末やアプリケーションに迅速に統合することができる上、煩雑で時間もコストもかかるFCCやキャリアのエンドデバイス認証の手続きも不要です。Digi XBeeセルラーモデムは事前プロビジョニングが完了した状態で届くので、直ちにセルラーネットワークの通信が可能です。これにより、組込みセルラーコネクティビティを実現する業界最速の手法と市場最小のエンドデバイス認証組込みセルラーモデムを提供できます。

アール・シャープ氏も次のように語っています。「Digi XBeeをM2に統合することで、直ちに作業に取りかかれます。ソフトウェアが素晴らしいので、プロトタイピングや携帯電話へのメール送信も数分でできます。自動車からの4Gセルラーアクセスもほんの数分です。これはBluetoothやWi-Fiをはるかに凌ぐ性能です。これでライブデータをリアルタイムでアップロードしたりダウンロードしたりできるようになります」。

「基本機能はすべてDigiに任せられるので、こちらはクリエイティビティを発揮して高度なソリューションの構築に専念できます。Digiの製品は届いた瞬間から内蔵コネクティビティを実現してくれます。とにかく素晴らしい性能です」。

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