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Customer Stories / シカゴ地区の通勤輸送公団、無料インターネットアクセスによる利用者数増加を目指してDigiを採用

シカゴ地区の通勤輸送公団、無料インターネットアクセスによる利用者数増加を目指してDigiを採用

「Digiのことは以前から知っていましたし、製品の信頼性がとても高いと思っていました。そこで当社の82車両うち10車両で試験的プログラムを実施することに決め、素晴らしい成果がありました」
- 最高情報責任者 ボリス・マタコヴィック氏

「Life is Hard. The Train is Easy」というスローガンのもと、 インディアナ州北部通勤輸送公団(NICTD)はインディアナ州北部で日に7,000人以上の乗客を運んでいます。利用者の95%はシカゴ中心部への通勤客です。月曜日から金曜日まで、NICTDのサウスショア線は全長140 kmを超える19駅の区間で43本の電車を運行しています。

ビジネスの課題

毎日シカゴ中心部へ往復する数千人の乗客(ほとんどは通勤客で、なかには始発駅のサウスベンドから通う人も)を運ぶインディアナ州北部通勤輸送公団の電車は、従来のお金がかかりストレスの溜まる車通勤に代わる魅力的な通勤手段として人気があります。一方で、通勤客の間ではオフィスへ往復する時間もインターネットに接続して生産的に過ごしたいという要望が高まってきました。

NICTDの最高情報責任者ボリス・マタコヴィック氏はこう語ります。「当鉄道を利用する数千人のお客様から、通勤時間の間もローカルWi-Fiを使ってインターネットに接続できるようにしてほしいという要望がかつてないほど高まっています。たとえば、サウスベンド駅から乗車すると片道2時間はかかるので、インターネットに接続できれば1日4時間も生産的に過ごすことができます。これは重大なポイントです。お客様はただじっと座って電車のガタンゴトンという音を聞いていたいわけではありません。バスなど他の交通機関では利用客向けのWi-Fiアクセスを提供しているので、当鉄道も引けを取るわけにいかないのです。」

これまでにも二度、NICTDは乗客サービスとしてWi-Fiを導入する試みを実施しましたが、壁に突き当たるだけでした。「かつて2社ほどWi-Fiサービス導入案を持ってきましたが、利用者に課金してそこそこの収益を得るというビジネスモデルでした。ところが投資額が大きすぎ、その投資額を回収するほどの利益は見込めません。利用者のみなさんにもコンセプトは好評でしたが、料金と接続の不安定さは不評でした」とマタコヴィック氏は振り返ります。

ソリューション

2014年、まだ乗客向けWi-Fiの実現に向け模索していたNICTDのマネジメントチームは、DIY作戦に乗り出しました。「利用者満足度は重要な要素なので、自社ネットワークを提供してお客様向けの無料サービスとすることに決めました」。

この乗客向け新サービスの基礎となったのが Digi TransPort® WR44R です。このコンパクトなモバイルアクセスLTEルータは、最大120台のクライアントにインターネットアクセスを提供できるスケーラビリティを備えながら、車載システムに対してセキュアな優先リンクを維持します。設定可能なスプラッシュページでは、初めて利用するユーザーにNICTDのインターネットポリシーへの同意を義務付け、NICTDは人気Webサイトや宣伝用Webサイトを宣伝することができます。

Digi Device Cloud SaaSプラットフォームに構築したDigi独自のデバイス健全性レポートは、リモートシステムレベルのデバイス専用チャートで、アップタイム、信号レベル/品質、ネットワークレスポンスタイムなどの基本的な性能指標を示します。オプションとして、サードパーティのコンテンツのフィルタリングとブラウザ埋め込み型コンテンツメッセージングとの透明性のある統合ができるため、好ましくないコンテンツを遮断することができ、ネットワークの収益化への道筋をつけます。さらに、Digi TransPort® WR44Rの50チャンネルの高性能GPSレシーバは、厳しい条件の都心環境でも安定したサービスを提供し、ロケーションベースのアプリケーションをサポートします。

「Digiのことは以前から知っていましたし、製品の信頼性がとても高いと思っていました。そこで当社の82車両のうち10車両で試験的プログラムを実施することに決め、素晴らしい成果がありました」とマタコヴィッツ氏は語ります。

NICTDは帯域幅の抑制はしないことに決めました。「管理作業を増やしたくないのです。帯域幅消費はおのずから調整される問題ですし、これまでそれに関して重大な問題も発生していません。トラフィックはすべてAT&Tを通じて送信していますが、心配する必要はないようです。

それにDigiと提携することができて光栄です。大いにサポートしていただきましたし、自らの仕事をしっかり把握している人なので何事も順調に進んで助かります」とマタコヴィック氏は振り返ります。

成果

マタコヴィック氏によれば、Wi-Fiを搭載した電車はすぐに乗客の間で人気になりました。「全車両の約12%程度に過ぎないのですが、『Wi-Fi対応』と描いたステッカーを貼っているので、乗客は通勤時間を生産的に過ごすためにわざわざその車両を探すことでしょう。メールに返信したり、オンラインで個人的な用件を済ましたりできれば、時間はあっという間に過ぎますから」。

Digiの試験的プログラムが非常に好評のため、NICTDは82台の全車両にDigi WR44Rを搭載する方向で進めています。「Wi-Fiの全車両搭載と、車内でのインターネットへの常時無料アクセスの提供を決定しました。電車に乗っている間に有意義な仕事ができることに気付いていただければ、当鉄道の乗車券の価値は大いに高まります」とマタコヴィック氏は語っています。

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