Owlet Nightshift by Schréder Reduces Maintenance and Energy Costs While Keeping Residents Safe
Owlet Nightshiftは街灯の監視・制御・消費電力計測をするインテリジェントなデジタル街灯システムです。開発を手掛けた Schréde社は高品質な屋外照明を専門とする会社として、都市部だけでなく地方の市町村でも持続可能な福祉に貢献しています。
ビジネスの課題
地方自治体の任務は、住民が安全で充実した生活を送ることができるよう、サービスとインフラストラクチャを提供することです。道路に街灯を設置したり、歩道を明るくして歩行者が安全に歩けるようにしたり、照明は自治体にとって非常に価値のある必要不可欠なシステムですが、ほとんどの照明インフラストラクチャは時代遅れで非効率的な技術で構築されています。照明のメンテナンスや故障の対応に大人数のチームを必要とするので、照明のメンテナンスが市のエネルギー費の40%以上を占めている場合もあります。
都市部をはじめ地方の市町村の持続可能な福祉に貢献するシステムの構築に豊富な経験を持つSchréder社のチームは、IT技術であらゆるものがつながる時代に、照明だけが旧式のシステムで運営される必要はないと考えました。「市内の照明をインテリジェントなセルフアウェア型システムにできるとしたら?」という疑問に答えようと乗り出したのです。
その第一歩として、安定した拡張可能なワイヤレス技術を提供できるパートナーを必要としていたSchréder社が、接続性やM2Mソリューションの展開において数十年にわたり経験を積んできたDigiを選んだのは当然のことです。
「当社では、信頼できるパートナーを求めていました。包括的なM2Mソリューション構築の経験が豊富なDigi Internationalは求めている要素をすべて備えていたばかりでなく、技術的ノウハウも知識も持っているため、当社がソリューションを実用化して最も効率的な方法で販売するための戦略を練る上で大変力になりました。いまではシステムも稼働しており、世界中の都市で年間数十万ドルの節約につながっています」とSchréder社の北米マーケティングマネージャーのライアン・モーガン氏は語ります
ソリューション
Digiのネットワーク接続用ハードウェアを活用してSchréder社が作り出したOwletは、旧式の照明インフラに長持ちするインテリジェントテクノロジーを搭載して新型システムに改善できるソリューションです。それぞれのインテリジェント照明には高性能なLEDアレイと Digi XBee® ZigBee モジュールを搭載しています。XBeeモジュールによって複数の照明のZigBeeメッシュネットワークを形成し、セルラーWAN (Digi ConnectPort® X4 セルラーゲートウェイ) に接続しています。
照明をネットワークに接続することで、インターネットへのアクセスができる場所であればどこからでも、技術者のデスクトップPCや携帯端末からOwletのWebベース管理ツールを使用して各照明ポイントの監視と照明プログラムの変更ができます。
照明自体から修理や交換が必要な時期が通知されるため、自治体も、照明が故障したという住民からの通報や定期点検を待って対処する必要はなくなります。OwletとDigiを活用した照明はオンデマンドで照明量を増やすこともできるので、問題に対処している間にネットワークの障害を補うことができます。照明がインテリジェントになると、明るさの調整や消灯のタイミングなども感知できるのです。
成果
現在、Owletによって自治体は最大85%ものエネルギー費用の節約を達成しています。
- 省エネ率8%〜10% - 省エネ手法がすでにソフトウェアに統合されているため、LED技術を最も効率のよく最大限に利用できます。
- 省エネ率 25% - 常時100%の出力をして大量のエネルギーを消費するかわりに、OwletはLEDアレイの明るさを必要なレベルまで抑えて電力を最大25%節約します。
- 省エネ率30%〜40% - 消費者が低照明プロファイルを定義できるため、交通量の少ない夜間は照明レベルを抑え、ラッシュアワーなどのピーク時に照明をさらに明るくすることができます。
さらに、CO2排出も削減できるため、環境保全にも貢献しています。
定期診断も一元化した場所から実施できるため、作業員が現場に出向いてネットワークの照明をひとつひとつ点検する間に道路を封鎖する必要もなくなります。Owletソリューションによって運用効率を高めることで、自治体は可動寿命全体で最大90%の経費削減ができます。
継続的な障害監視はメンテナンス費用を抑え、LEDアレイの寿命も延びるため、さらにメンテナンス費と購入費を削減できます。照明の点検のため車で現地に向かうのは過去の話。システムから問題の報告があると、技術者は対象の照明へ直接出向いて修理することもできますし、複数のユニットが寿命に近付いている場合やシステムのメンテナンスや清掃が必要な場合には、対処を延期してメンテナンス計画を立てることもできます。