フリアーシステムズ社は、住宅および商業施設の環境負荷を監視・追跡するための映像撮影に使用される業務用赤外線サーモグラフィカメラのメーカーです。同社のサーモグラフィカメラを使えば、建築物診断士、不動産業者、自治体の検査官、請負業者はホットスポット(建物から熱が逃げているエリア)を簡単に確認することができ、レポートの作成もあっという間にできます。
フリアーシステムズ社は50年の歳月を費やして、世界で最も需要の高い赤外線サーモグラフィカメラを開発してきました。蓄積された赤外線に関するノウハウに基づき、プロのサーモグラファーのニーズにきめ細かく応えるために開発されたフリアーシステムズ社の新しいT1000K シリーズ製品は、一切の犠牲や妥協を排し、卓越した赤外線性能を提供します。フリアーシステムズ社の使命は赤外線イメージングの限界を広げ、作業効率をアップすることです。隠れたホットスポットを迅速に見つけ、より正確に測定できるようになります。このカメラがあれば、作業効率は格段に向上します。
ビジネスの課題
これだけの性能を備えたカメラを求める声に応えるのは容易なことではありません。サーモグラフィカメラは大型で重い機材になりがちなので、持ち運びが負担になり使いにくくなってしまいます。しかしフリアーシステムズ社は、顧客が一秒たりとも無駄にできず、エラーに関わり合っている時間などないことを承知しています。
フリアーシステムズ社が開発したこの新しいハンドヘルド型サーモグラフィカメラは技術面でも優れており、Digi社の市場をリードする最先端技術であるSOMテクノロジーを採用しています。
ソリューション
フリアーシステムズ社の新しいT1000/T1020カメラは、静止画と動画の両方を撮影できるハイエンドの赤外線カメラです。フリアーシステムズ社の最上級かつ最も多機能な製品であり、Digi ConnectCore® 6を搭載しています。
ConnectCore 6はFreescale i.MX6 Cortex-A9プロセッサファミリーをベースとした超小型の高集積SOM (system-on-module)ソリューションです。これを採用することで、フリアーシステムズ社は複数のモジュールと回路基板を1つのモジュールに統合できるようになり、設計を大幅に簡略化することができました。これによりカメラの構造がシンプルになり、ユーザーにとってもコンパクトなデザインが実現したのです。
フリアーシステムズ社のシステム設計担当ヨーラン・ローリン氏は、「ConnectCore 6のおかげで、重量やデザインを変えることなく、この超高性能カメラに必要なあらゆる機能を搭載できました。ConnectCore 6によって長年温めてきたビジョンを実現できたのです」と語りました。
成果
最先端のT1K/T1020はまさに画期的な製品です。現在市販されているサーモグラフィカメラの中で最もコンパクトかつ多機能・高品質であり、この製品によってフリアーシステムズ社は業界をリードする存在となるでしょう。
DigiのSOM技術もその性能をいかんなく発揮しており、両社とも今後さらに連携を強化して、低価格で機能満載の製品を幅広く提供する予定です。