4G Transition Creates Enhanced Commuter Experience, Increased Bus Safety & New Efficiencies for Visalia
自動車の走行距離が大幅に減少している昨今、公共交通機関の利用は増加しています。米国では、2013年 にはバス、電車、地下鉄の利用者数が1956年以降で最大になりました。この傾向は市町村にとって、自動車以外の選択肢を求めている住民と観光客に効率の良いソリューションを提供する機会を創出しています。
カリフォルニア州ビサリア市は「セコイアへの玄関口」や「渓谷の宝石」の愛称で知られる人口約128,000人の都市。ビサリア交通局が提供する交通機関はショッピングセンター、市内の地区、近隣の大学と企業への市民の足となり、近隣の国立公園へのシャトルバスやビサリアのダウンタウン地区のトロリーバスも運営しています。
ビサリア交通局のような公共交通事業者は、利用者数の増加につながるサービスを提供し、できるだけ利用者満足度を高めるため常に改善を続けています。通勤客は移動時間を最大限に活用できるようなサービスを求めています。また、公共交通機関の利用者が増えるにつれ、ビサリア市は安全性がこれまで以上に重要になっていることを認識しています。サービスとセキュリティの両方のレベルを高めるため、バスや電車の1台1台の運行を監視するシステムを導入する必要があります。
ビジネスの課題
AT&Tによる2Gネットワークの段階的廃止をうけて、ビサリア交通局はバス運行用の新しいモデムが必要になりました。2Gネットワークを利用したバスモデムは時代遅れであるだけでなく、接続も不安定だったため、この移行はチャンスでもありました。
2G接続では運行車両の40%しか追跡できず、バスで何か問題が発生した場合にセキュリティリスクが生じます。配車センターからバスのビデオレコーダへのリモートアクセスもできなかったため、交通局の職員はバスで録画された映像を限られた指定の時間内に直接確認する必要がありました。
ソリューション
採用プロセスの一環として、ビサリア交通局は Digi TransPort® WR44 R セルラールータ さまざまなオプションと比較しました。各バスに統一の安定した4G Verizon接続を装備できるうえ、Digiの専用技術サポートも提供されるので、Digi TransPort WR44 Rの採用はすんなりと決定されました。
Digi TransPort WR44 Rには、フェイルオーバ用の複数のアンテナ、デュアルWi-Fi、デュアルLTEアンテナ、GPS接続が装備されています。ルータの試験は2013年半ばから開始され、その年の後半に正式に始動しました。
成果
現在では運行するバス全台をリアルタイム追跡できます。Digi TransPort WR44 Rはバスの心臓部として運賃追跡やリモートビデオアクセスなどのミッションクリティカルなタスクを実行しています。「Digiモデムを搭載することで、走行中のバスのビデオをリアルタイムで監視できるようになり、夜になってバスが営業所に戻った時にはDigiのWi-Fi接続を通じてビデオをアーカイブすることもできます」と説明するのは、ビサリア市のオフィスシステムアナリスト、ジョー・ベラ氏です。
ビサリア市はDigi TransPort WR44 Rをバスシステムの他の部分と組み合わせることで、無料Wi-Fiアクセスの提供も実現しました。2013年9月にビサリア交通局は通勤客向けに車内Wi-Fiへの無料アクセスの提供を開始しました。
「運賃の追跡、ビデオセキュリティシステム、乗客用Wi-Fiを可能にするDigiはバス交通網の要です」とベラ氏は語ります。
新システムの実装開始以来、ビサリア交通局は総利用者数の増加を目の当たりにしています。より快適な時間と効率的な移動を乗客に提供できることで、サービスの価値が大幅に増し、投資利益率も目覚ましい数字を挙げています。
「過去30日間で利用者によるダウンロードは全車両で合計547GBにのぼります。さらに、利用者アクセスは1か月で3,200~3,500件もありました」と語るのは、ビサリア市オフィスシステムアナリスト、アレックス・ディーツ氏です。
「Digiの技術とサポートのおかげで困難だったはずの移行もスムーズに進み、利用者と職員の両方にとって安全性と満足度も改善することができました」とベラ氏は語ります。