外出先での仕事や、家族や友達との連絡はもちろん、移動中の暇つぶしまで、スマートフォンは私たちの生活に欠かせないものになりました。しかしあまりに用途が広がったため、スマートフォンの電源が切れることなく1日を乗り切ることが難しいのも事実です。
Powermat は誰もが直面しているこの問題に取り組むため、誰でも便利に携帯電話を充電できるワイヤレス充電ステーションを提供しています。これがあれば、邪魔な充電器を持ち歩いたり、空いているコンセントを探し回ったりする必要がなくなります。
スターバックスで席に座ってコーヒーを飲んでいる間、あるいは空港のゲートでフライトを待つ間にも、Powermatが提供するワイヤレス環境のおかげで、スマートフォンユーザーはもうバッテリー切れを心配しないですむのです。
Powermatは最大手の小売ブランドと提携して、世界中でPowermat充電スポットを設置しています。対応アプリケーションのPowermatアプリは、バッテリーが不足するとユーザーに通知し、最も近くて便利なワイヤレス充電ステーションの情報を表示します。
ビジネスの課題
世界中に分布する数千のネットワークを接続しながら、データをエンドユーザーのアプリケーショに統合することは容易ではありません。Powermatはグローバルネットワークをどこからでも管理できるように、ワイヤレスの専門知識と導入が簡単なソリューションを持つ技術パートナーを必要としていました。
最大の課題は、最小限のコンフィグレーションで導入でき、クラウドへのセキュアな接続も提供するシンプルなソリューションを見つけることでした。こうしたソリューションがあれば、同社はデータをPowermatアプリに統合することができるので、Powermat充電スポットを設置したパートナー企業はワイヤレス充電ステーションを利用する顧客とつながることができるのです。
ソリューション
各ワイヤレス充電ステーションは卓上に設置され、施設内ではZigBee技術によって接続されます。
XBee GatewayはPowermatに同社のクラウドベースシステムへのセキュアな接続を提供します。また、ZigBee技術によってネットワークは導入が簡単になり、信頼性も高まります。XBee Gatewayはデータ統合も可能にするため、各充電スポットの場所をPowermatアプリに統合することで、ユーザーは充電が必要な時に近くのスポットを検索して見つけることができます。企業側もPowermatアプリを通じてターゲットを絞ったプロモーションを提供できます。
Powermatはローカルのワイヤレス通信にZigBee技術を選びました。この規模では、ZigBeeはコスト効率が高く、導入と管理が簡単だからです。XBee Gatewayを経由するため、小売店ごとに必要なテイクアウトポイントは1つだけです。
デバイスのグローバルネットワークの導入をできるだけシンプルにするために、DigiではXBee GatewayのカスタムSKUも作成しました。このXBee Gatewayの新しいバリエーションはPowermatロゴを付けて出荷され、追加セキュリティ機能とPowermatのカスタムPythonアプリケーションも搭載されています。さらに、これは新製品なので、DigiはPowermatと全面協力して世界各国の認証を取得しました。
成果
現在、Powermatは世界で最も成長著しいワイヤレス充電ネットワークです。現時点ではロンドン、ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコで、スターバックス、マクドナルド、デュポン、ゼネラルモーターズなど世界の有名企業と提携し、一流大学のキャンパスでもPowermat充電スポットを提供しています。
カスタムXBee Gatewayによって、Powermatのネットワークはセキュリティが保たれ、導入プロセスを簡略化することで貴重な時間を節約します。またクラウド接続によって、PowermatはPowermatアプリを通じたビジネスプロモーションなどの付加価値サービスを提供することができるため、エンドユーザーはバッテリー切れの不安から解放されます。