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- Reborn Electric 電気技師 ニコラス・ドミンゲス氏
Reborn Electric 社は、チリのサンティアゴでディーゼルエンジンのバスを電気に変換しています。ゼロエミッション電力に変換することで、これらの車両の耐用年数を大幅に延ばし、都市の大気汚染の軽減に貢献しています。Reborn社は、車両のルートやパフォーマンスを監視するのに必要なインタフェースとテレメトリを提供するために、Digi ConnectCore 6®シングルボードコンピュータ（SBC）を選択、カスタマがこれらの「生まれ変わった」車両への投資に対して最大限の価値を得られるよう支援します。
700万人都市の空気をきれいにする
私たちの多くは、リサイクルについて考えるとき、アルミ缶でいっぱいのゴミ箱を思い浮かべるでしょう。しかし、チリのサンティアゴのエンジニアチームは、もっと野心的なことを考えていました。彼らは自分たちの街の交通ニーズを調査し、寿命を迎えたディーゼルエンジンバスをバッテリー駆動の電気モーターに改造する会社「Reborn Electric」を立ち上げました。
「私たちの主な目標は、公共交通機関の価格を下げることでした。老朽化したバスの寿命を延ばすことで、運行会社のコストを大幅に削減することができます」とReborn社の電気技術者であるニコラス・ドミンゲス氏は話しています。環境面でも大きなメリットがあります。このようにリサイクルすることで、車両が金属くずになって廃棄物の発生を防ぎ、固形廃棄物を削減できます。また、ディーゼルから電力への切り替えは、美しいのにスモッグに悩まされているこの700万人都市の大気汚染を削減します。
よりスマートなSBCを求めて
Reborn社は、ディーゼルエンジンがチリの厳しい排ガス規制に適合しなくなったのバスから始めます。しかし、車両にはまだ何年もの寿命が残っています。Reborn社のチームは、これらのバスを電気自動車に改造することが可能だと考えました。 
「私たちが最初に改造したバスは、システムの中で最も古いバスでした。私たちの協力会社は、フリートの中で最も古いものだったという理由でそのバスを選びました。どんなに古いバスでも新しい人生を歩むことができることを政府に証明したかったのです。生まれ変わることができるのです」とドミンゲス氏は話しています。
チリ最大の電力会社であるEnel社の協力を得て、Reborn社のエンジニアは設計・開発に着手しました。電気モーターやバッテリーシステムの搭載に加え、車載電子機器の近代化も行われました。「さまざまなシステムを搭載するに当たって、古いインタフェースを維持するのか、新しいものを開発するのかを決める必要がありました。CAN機能を持つSBCを探し始め、そのときにDigiに出会ったのです」とドミンゲス氏は振り返ります。
Androidで使えるCAN搭載SBC
彼らが見つけたのが、CAN（Controller Area Network）を内蔵したDigi ConnectCore 6®シングルボードコンピュータ（SBC）でした。「Digi ConnectCore 6 SBCのスペックを見て、試してみることにしました。そして、それは素晴らしく機能しました。Digiデバイスは、すでにCANが統合されていたため、すべての組込みエンジニアリングをDigiに凝縮しました。それにより、多くの時間が解放されました」(ドミンゲス氏)。
Reborn社のチームは、Digi ConnectCore 6 SBCのもう一つの利点が、AndroidとLinuxベースの設計で、開発プロセスでの使用が容易である点を知りました。Reborn社のR&Dチームの主任電気技師であるレニ・ロザーティ氏は、「専用ソフトウェアではなく、AndroidやLinuxでアプリケーションを開発するのは非常に簡単です。また、Digiが提供しているソフトウェアライブラリを利用して開発を加速しました。CANサンプルを取得し、それを変更して最初のプロトタイプを開発したことは、大きな時間の節約になりました。また、ディスプレイもサポートしているため、インタフェースを持つために特別なPCBを作る必要がありません。私たちにとって非常に便利なことでした」と話しています。
Digi Telemetryは別のデバイスのコストを節約
Reborn社は、インタフェースに加えて、テレメトリを追加して車両のルートや消費電力を監視し、予知保全のためのデータを収集したいと考えていました。「テレメトリ用に別のデバイスを購入することも検討しましたが、Digi ConnectCore 6がインタフェースとテレメトリの両方の目的に使えることが分かりました」とドミンゲス氏は述べています。
テレメトリ機能は、バスが運行している接続環境によって異なります。どこでも電波が届くサンティアゴの街中を走るバスであれば、データを収集してクラウドに継続的にアップロードすることができます。しかし、Reborn社は、世界最大の地下鉱山であるEl Tenienteでサービスを提供する会社とのプロジェクトにも取り組んでいます。そこでは、携帯電話の接続環境がまったくありません。そのため、データはDigiコントローラ内のデータベースに保存され、バスがデポに戻る1日の終わりにアップロードされます」(ドミンゲス氏)。
若い企業の未来への展望
Reborn Electricはまだ若い会社ですが、将来的にはエクアドル、ペルー、アルゼンチンなど、中南米の他の国への進出を考え始めています。 
「私たちのソリューションは、この地域の交通システムに適しています。なぜなら、予算は常に厳しく、新しいバスを購入するよりも、バスをリサイクルしたほうがはるかに安いからです」とドミンゲス氏は説明します。
実際、チリはすでに世界最大の電気バス市場の1つとなっています。世界中の自動車、トラック、バスが電気自動車に移行していく中で、Reborn Electricは輸送革命の重要な担い手になることを計画しています。そして、Digiは彼らの旅のそばにいることを計画しています。
